ヒューマングレードキャットフードは人間でも食べれるのか?

キャットフードは以外と食べられる、などという意見を見聞きすることがありますよね。確かに、ウェットフードであれば、一見ツナ缶などと見間違えても不思議ではありません。でもこれって、実際のところはどうなのでしょうか。 キャットフードは人間が食べても問題ないのか、ヒューマングレードの意味や、キャットフードの特徴とあわせてご紹介していきます。

人間はキャットフードを食べれるのか

人間がキャットフードを食べても問題ないのか、結論からいうと、「食べるべきではない」と言えます。口にできないものではありませんが、そもそも人間の食べ物として作られていませんから、食べるべきではありません。

よく、ヒューマングレードという言葉が、キャットフードに用いられています。これは、人間が食べられる品質の原料を使っていることを意味します。しかし、ヒューマングレードと書かれていたとしても、人間のために作られたものではないため、ここは注意が必要です。

ヒューマングレードの意味については、また後程詳しくご紹介しますが、ヒューマングレードという言葉が間違った認識を与えるとして、あえてこの言葉を表記していないメーカーもあります。つまり、ヒューマングレードのキャットフードは、人間が食べても大丈夫という意味ではないのです。

ヒューマングレードなのに食べるべきでないのはなぜ?

ヒューマングレードって書いてあるのだから、人間が食べても問題ないだろう、という意見はインターネット上にも多いです。しかし、これって本当でしょうか。

ヒューマングレードに明確な基準はない

ヒューマングレードの意味を、もう一度見てみましょう。ヒューマングレードは、人間が食べられる品質の原料を使用している、という意味の言葉です。しかし、ヒューマングレードとして名乗ることができる明確な基準や、法律による定義はありません。

そして、たとえ原料を人間が食べられるレベルで揃えていたとしても、加工に関する部分は人間が食べることができるレベルとは言い切れません。ヒューマングレードはあくまでも原料にまつわるものです。加工に関しては、人間が食べられるかどうか、不明な点も多いです。

そもそも、キャットフードは猫のゴハンとして作られています。はじめから、人間が食べることを目的としていないため、人間が普段口にする食品と同じ基準で作られているとは言えませんよね。

ヒューマングレードへの間違った認識

上記のように、ヒューマングレードは、原料の段階では人間が食べることができる品質であることから、食べられるという誤解を招きやすいと言われています。

つまり、ヒューマングレードと書かれていたとしても、加工の段階では人間の食品として扱われるわけではないため、「出来上がったものを人間が食べても良い」という意味にはつながらないんです。実際、ヒューマングレードと表記してあるキャットフードに「人間も食べられるキャットフード」とは書かれていません。

こうした誤解を招くことを避けるため、あえてヒューマングレードと書かないメーカーもあるほどです。ヒューマングレードへの間違った認識は、今すぐ正した方が良さそうですね。

人間がキャットフードを食べない方が良い5つの理由

ヒューマングレードと書いてあっても、人間がキャットフードを食べない方が良い理由はいくつかあります。ここでは、5つのポイントにわけて見てみましょう。

食品衛生法とペットフード安全法

人間が食べるものには、食品衛生法という基準が設けられています。この基準により、私たちは安全なものを口にすることができているんですよね。一方、キャットフードにはペットフード安全法が適用されます。食品衛生法とは違いますが、キャットフードとして販売するために、猫が食べても大丈夫という基準が設けられています。

食品衛生法とペットフード安全法は、基準が異なることをご存じでしょうか。おおよそ予想がつくかもしれませんが、ペットフード安全法の基準は食品衛生法の基準よりも緩いです。たとえば、残留農薬の基準について見てみましょう。食品衛生法、ペットフード安全法のどちらも残留農薬についても基準は設けています。しかし、食品衛生法は残留農薬を原則認めておらず、ごく一部の認められるもののみをリスト化しています。一方で、ペットフード安全法では、認められないもののみをリスト化しているため、規制される量が異なります。

つまり、ペットフード安全法では、規制されていない農薬が残っていたとしても、販売することができるということです。

人間が食べることができない添加物がある

キャットフードには、人間が食べるべきではない添加物が含まれているものもあります。これは、ヒューマングレードと記載してあったとしても、それは原料の段階の話であって、加工する過程で用いられる添加物については記載義務がないことも、勘違いを招く要因となっています。

たとえ人間が口にすることができると認められた添加物であったとしても、その許容量は人間とペットでは違うケースもあります。

たとえば、酸化防止剤として用いられるBHTの代用品、BHAは人間用の食品・ペットの食品どちらも使用は認められています。しかし、その許容摂取量がペットと人間とは異なるため、注意が必要です。

また、ハムなどの肉加工品に使用される亜硝酸ナトリウムに関しても、ペットフードの方が基準値が高くなっています。

発ガン性があると言われているエトキシキンという添加物に関しては、人間の食品への使用が認められていませんが、ペットフードには認められています。 こうした違いは、表示を見るだけでは分かりませんが、キャットフードと人間の食べる食品とでは添加物に関する基準が異なることを知っておくと、自ずと人間は食べるべきではないことがわかりますね。

人間が食べることができない原料がある

ヒューマングレードと書いてあるキャットフードなら、原料に関しては安全と思われるでしょう。確かに、素材にこだわってキャットフードを作っているメーカーなどでは原料の段階では問題ないかもしれません。しかし、先程にあったように、ヒューマングレード自体に明確な基準がないことから、手放しで安心できる、というわけでもなさそうです。

安価なキャットフードのなかには、食用に適していない原料も含まれている可能性がある、という意見もあります。○○ミールと記載されている原料であれば、動物の舌や筋肉、皮、神経、骨、血管などを高温処理して滅菌して使用している可能性もあります。

さらに、ペットフードの場合、原産国の記載は最終加工行程が完了した国を表しています。中国の原料を使用して、日本で加工した場合の原産国は、日本となります。ですから、表記をみたとしても正式な原料の原産国はわからない、ということです。

原産国にこだわる人があえて好んでキャットフードを口にするケースが稀かもしれませんが、産地にこだわる人は要注意ですね。

人間に適した栄養配分がされていない

猫と人間とでは、必要な栄養配分が違うのをご存じでしょうか。猫は、タンパク質の多い食事が必要で、炭水化物はそれほど必要としません。しかし、人間の場合は炭水化物も重要な栄養素です。

猫のからだのことを考えて作られるキャットフードは、猫に必要な栄養配分を考慮してありますが、当然ながら人間の体のことは考えていません。ですから、人間がキャットフードを主食とした場合、本来必要な栄養素が十分に摂取できなかったり、大幅に偏ってしまう可能性が高いです。

人間が食べてもおいしくない

そもそも、キャットフードは人間の味覚にあわせて作られていません。猫の体のことを考えて、塩分控えめの薄味にしあがっています。

まとめ

今回は、キャットフードを人間が食べても大丈夫なのか、食べるべきではない理由とヒューマングレードの正しい知識についてご紹介しました。

今回ご紹介したように、キャットフードは人間が食べるべきものではありません。ヒューマングレードと書いてあったとしても、加工の段階で添加物等が加えられ、栄養配分も人間の体にはマッチしないことから、食べるべきではないことが分かりました。

愛する飼い猫のために、できるだけ品質の高いキャットフードにこだわっている人であっても、人間の食べるものとして作られているわけではないことを知っておきましょう。

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