猫がご飯を吐く理由は病気!?危険性がある嘔吐の見分け方!

猫は人間と違って健康であっても吐くことがあります。一方で嘔吐には病気が隠されている可能性があり、「吐くのは普通のこと」と見過ごすのはおすすめできません。そこで猫が吐く理由と危険性のある嘔吐の見分け方について解説します。

1.猫がご飯を吐く理由

猫を飼っていると「ゲホ、ゲホ」「ゲーゲー」と突然むせてから胃の内容物を吐くことがあります。これは日常的によく見られる光景であり、必ずしも体に異変が起こっているわけではありません。愛猫が吐いたときは慌てずに落ち着いて対処しましょう。猫が吐くのには主に以下の理由があります。

お腹に溜まった毛玉を吐く

猫が吐く理由の多くはお腹に溜まった毛玉の吐き出しです。猫は自分で毛づくろいを行う動物ですが、その際に抜け毛を飲み込んでしまいます。飲み込んだ抜け毛が少量であれば、便と一緒に自然に排出されます。 しかし、長毛種であったり、生え変わりの時期など、抜け毛の量が多いと便と一緒に排出されにくくなり、お腹に毛玉がどんどん溜まっていきます。そこで猫は繊維質の草やフードを食べて腸を刺激し、嘔吐によって溜まった毛玉を吐き出しているのです。

フードを勢いよく飲み込んだことによる食べ戻し

毛玉の吐き出しの次に多いのが食べ戻しによる嘔吐です。肉食動物である猫は小鳥やネズミなどの獲物をよく噛まずに勢いよく飲み込む習性があり、狩りをしなくなった現代の猫も噛む回数は多くありません。これはいつ獲物をほかの肉食動物に横取りされるか分からない暮らしをしていた時代の名残です。つまり猫はすごく早食いなのです。

小さなドライフードであれば1回か2回くらいしか噛まずに、勢いよく飲み込んでいきます。ところが早食いを行うとフードが胃液で膨らむため、胃が受け付けずにせっかく食べたフードをすぐに吐き出してしまうことがあります。

飲み込んだ異物を吐く

子猫に多い誤飲も吐く理由の一つです。小さなおもちゃやビニール袋や紐などのゴミを誤って飲み込みと、胸がつかえたりお腹が苦しくなるなどの違和感が起こり、条件反射的に異物を吐き出そうとします。ちゃんと異物を吐き出すことができれば問題はありません。

中毒による嘔吐

なんらかの中毒が嘔吐を引き起こすこともあります。ネギ、玉ねぎ、チョコレートを猫が食べると強い中毒によって激しい嘔吐を引き起こし、最悪は死に至ります。また観葉植物による中毒にも注意が必要です。アサガオ、スズラン、ポインセチアなどの植物を猫が草代わりに食べてしまうと、激しい嘔吐を引き起こすことがあります。

病気による嘔吐

上記のいずれでもない場合は、毛玉症、胃腸炎、腎不全、寄生虫感染、腸閉塞、炎症性腸疾患といった病気を疑いましょう。

2.猫は嘔吐しやすい動物?

人間が吐くのは体調不良や病気など体に何らかの異変が起こっているときです。しかし、猫は健康であっても吐くことがあります。

これは喉の奥が刺激されたときに起こる「咽頭反射」が関係しています。猫は咽頭反射が弱く、水分が足りなかったり、よく噛んでいない固いフードでも平気で飲み込み習性があります。咽頭反射が起これば食べたものをすぐに戻しますが、起こらないと食道を通過し、胃で受け付けずに吐き出してしまうことが多くなります。人間のように咽頭反射が強く働かない猫は嘔吐しやすい動物なのです。

3.病気の可能性がある吐き方

「猫は吐くのが当たり前」と思い込んでしまうと、病気のサインを見逃すことになりかねません。猫の嘔吐には病気が隠れている可能性があり、吐き方によっては早めの対処が必要です。吐く頻度が多い、何度も続けて吐く場合は、病気の可能性がありますから、速やかに動物病院を受診しましょう。

次に吐いた内容物を確認してみましょう。小さな繭(まゆ)のような物体が混ざっていれば、毛玉を吐き出したことを意味しています。毛玉を吐き出すために食べた草が混じっていることもあります。食べ戻しであればフードが混じっているでしょう。逆に言えば嘔吐したのに、毛玉も草もフードも何も確認できない場合は病気を疑いましょう。

液体の色にも注目です。体に異常がなければ透明な液体、または食べたフードの色に染まった液体を吐き出します。草を吐き出した場合は少し緑色に染まっていることもあるでしょう。もし液体の色が赤っぽかったり黒っぽい場合は、出血を起こしていることを意味しています。早めに動物病院を受診してください。

4.そこまで神経質にならなくても良い吐き方

猫はよく吐く動物であり、嘔吐の頻度が多かったり、吐き方が異常でなければ慌てる必要はありません。以下の4条件が全て満たしているなら、しばらく様子を見ましょう。

・頻度は週1回以下

・体重が大きく減少していない

・食欲があり、これまで通りにフードを食べている

・下痢をしていない

5.猫がご飯を吐いた時のQ&A

Q1.猫が吐くのを止めていいの?

A.猫がその場に座り込み「ウッ、ウッ」とうなり声出したときは吐く予兆です。このときに無理に止めると、吐き出そうとしたものを逆に飲み込んでしまい却って危険です。苦しそうにしているときは、猫の頭を下げて背中を優しくさすりましょう。

Q2.定期的に毛玉を吐くけど大丈夫なの?

A.吐く頻度が週1回以下であれば特に問題はありません。しかし、毛玉を吐くということは抜け毛をよく飲み込んでいるということでもあります。定期的にブラッシングを行って抜け毛を取り除きましょう。

Q3.毛玉を吐く量が多いのが気になる、どうしたら減らせる?

毛玉を吐く量が多いのは、毛づくろいの際に飲み込む抜け毛の量が多いからです。まず定期的にブラッシングを行いましょう。ブラッシングの頻度は、長毛種は1日1回、短毛種は週1回が目安です。また食物繊維をたくさん摂らせると、便のカサが増して腸が刺激され、毛玉の排出が促されます。食物繊維を強化したフードを与えたり、家で猫草を育てて食べさせると良いでしょう。ほかにも毛玉をケアするサプリメントを活用する方法があります。

Q4.食後にフードを戻してしまう、どうしたら防げるか知りたい。

A.猫はフードをあまり噛まずに飲み込んでしまうため、食べ戻しを100%防ぐことは難しいでしょう。少しでも食べ戻しの回数を減らすには、ゆっくり食べてもらうのが一番です。落ち着いて食事ができる静かな環境を用意しましょう。多頭飼いの場合は他の猫に食事を横取りされる心配がないように、猫の数だけお皿を出し、相性が悪い猫同士は離して食事を摂らせましょう。

Q.愛猫が最近よく吐くけど、どう対処したらいいのか知りたい。

A.毎日のように吐く場合は、早めに動物病院を受診することをおすすめします。そこまで吐く頻度が多くない場合は、ひとまず半日程度、絶食・絶水させましょう。お腹に溜まった毛玉を吐き出すために嘔吐していたり、一過性の嘔吐の場合は、食事と水分補給を控えるだけで回復する可能性があります。絶食・絶水させた後、症状が治まり元気なら、普段の1/3の量のフードを水でふやかして与えたり、飲み込みやすいゼリータイプのウェットフードを少しずつ与えましょう。

6.まとめ

猫は喉の奥が刺激されることで起こる咽頭反射が弱く嘔吐しやすい動物です。猫が吐く理由の多くは毛玉の吐き出しとフードの食べ戻しです。吐く頻度が週1回以下であり、食欲があり、下痢をしていない場合はしばらく様子を見ましょう。毎日のように吐いたり、内容物から毛玉やフードなどが確認できない、吐いた液体が赤や黒っぽい場合は病気の可能性があります。できるだけ早く動物病院を受診してください。

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